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系主任からのごあいさつ
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急激に進む情報化における大学の役割

基礎理工学専攻 情報科学系主任 疋田 輝雄

  デジタル化・マルチメディア化のスタート,インターネット系通信網の台頭,企業の IT (Information Technology) 武装化,電子商取引時代の到来,放送網のデータ配信や双方向型への移行など,まさに情報化社会が現実になっている.

  IT 産業界での 1 年は,ドッグイヤーと呼ばれ通常の 7 年分の進展に相当するというのが常識となっており,すさまじい速度で新しい技術領域やビジネスが次々と生まれて成長している.そしてこれらの変化のベースには,数多くの技術創造があるが,さらにそのベースには次のような研究開発のパラダイムシフトがある.

  企業内で行われる研究だけでは,今のように全く新しい状態が訪れた場合は「何をやったらよいか分からない」という状態に陥る.イノベーティブなテーマを成功させる必要があるものの,これまでのようにまず何をやったらよいか決めてからゴーするといった方法では,決められないか時期を逸する.結果は市場の変化に現れている.大企業が市場や研究内容を垂直統合的に押さえていた時代は過去のものとなり,今ではベンチャーのような小さな組織同士が分化された機能を担当し市場を創造している.

  シリコンバレーでは成功確実なテーマ選定ではなく確率的にトータルで利益を出すメカニズムが回っている.どのような技術が将来有望な市場を形成するか読みきる事はできないため,先端技術研究は大企業内に抱え込まれた形ではなく,大学とベンチャー企業に任せる.今主要な IT 関連企業の多くが,大学の研究成果そのものからスタートしている.

  このようにビジネスにおいても大学の位置付けは主要なものとなっており,社会からの大学への要請にさまざまな形で答えられるように,研究開発や人材育成の体制を強化して行きたい.

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