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Masao MUKAIDONO,
Professor in dept. of computer science.


  近年の理工学系の大学及び大学院にとって,学部の4年間は理工系としての基礎,及び人間としての教養を学ぶ所であり,専門性の習得は大学院でと言うのが常識になりつつある。これは現代の理工学系の専門を学ぶには,多くの基礎を習得しない限り不可能なほど学問の奥行きが深まったばかりでなく,実社会に深く根を下ろし,理工学の学問の進展なくして今後の社会の発展はあり得ないことが明らかなために,卒業生には極めて先端的で高度な考え方と技術が要求されるようになったからである。学部のみの勉強では,到底,先端に立ち,かつ社会に貢献するような専門性を獲得することは難しくなって来たのである。本学の理工学部と大学院の理工学研究科が6年間一貫教育を標榜している理由は,まさしくここにあり,時代の要請でもある。また,人間の幸せの実現(工学)と真理の探究(理学)との融合を目指して工学研究科から理工学研究科に改組した理由も,自然と人間との調和の有る発展を目指すもう一つの時代の要請による。理工系の大学院は時代に対応してこそ存在意義がある。

  このような時代背景の中,情報科学は,その中でも特に最先端な分野になりつつある。時代は情報・通信技術の発展を軸に驚くべき速さで動きつつある。情報に関する学問が世界を変えようとしているのである。情報やネットワークのための技術的な開発だけでなく,情報と人間や社会との関係,そのメリットと影の部分をも考慮して研究する学問分野が情報科学である。本基礎理工学専攻情報科学系はこの情報科学の研究を通して,この分野における専門家を育成すべく設立された。

  本基礎理工学専攻情報科学系の誇るべき第一の特徴は,教員の陣容にある。すべての教員が,それぞれの分野で各々非常に高い研究能力を有していて,常に世界に向けて研究成果を情報発信している点にある。第2の特徴は,最先端の情報技術の勉強と研究を通して,どこの研究室でも学部生と院生とが共同で切磋琢磨し合い,教員と共に一つの社会を構成していることで,技術的な専門性の獲得だけでなく人間的な成長が促されるというところにある。第3の特徴は,各教員がカバーする情報に関する学問分野の幅の広さとそのバランスの良さにあり,更に時代の要請に従いその研究内容を発展させ,各教員,各研究室は常に時代の最先端を歩む気概と若さを有している点にある。このような雰囲気の中,本基礎理工学専攻情報科学系は,毎年,情報科学の専門家として数十人の博士前期課程の院生を世に送り出し,さらに何人かの博士号取得者を輩出することで,我が国だけでなく世界の今後の情報社会の構築にいささかでも貢献しつつあることを誇りにしている。

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